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SSD耐久テスト
第16回 安物SSDは短命なのか(再び) (2014.3.27)
S596TBが中途半端な終わり方だったので、再び安物SSDの寿命を調べてみることにした。最近のSSDはプロセスルールの微細化により、普通の価格帯でも寿命が短めになっているが、低価格なSSDはどうだろうか。


使用するのはSilicon Power Velox V55の32GBだ。

テスト結果
1TBに到達 (2014.4.3)

現在1045回、合計30.4TB書き込めた。


不明(AD、下から4番目)はウェアレベリング回数のようで、生の値の中央2バイトが1027で右側2バイトが1182になっている。それからベンダ固有(F1、1番下)の生の値が31224なので、総書き込み量になっているようだ。
2TBに到達 (2014.4.9)

現在2057回、合計59.9TB書き込めた。巨大なファイルが連続すると、稀に7〜8秒ぐらいロックアップすることがあるが、今のところ書き込み速度は落ちていないので順調だ(192.7GB/h→198.4GB/h)。


不明(AD)の生の値の中央2バイトが1027から2016に、右側2バイトが1182から2170に増えた。ベンダ固有(F1)の生の値が31224から61415に増えた。
3TBに到達 (2014.4.16)

現在3120回、合計90.8TB書き込めた。32GBのSSDは書き込み速度が遅めなので、大量に書き込んだときにロックアップしていたようだ。


不明(AD)の生の値の中央2バイトが2016から3061に、右側2バイトが2170から3190に増えた。ベンダ固有(F1)の生の値が61415から93137に増えた。
4TBに到達 (2014.4.22)

現在4111回、合計119.7TB書き込めた。そろそろ書き込み速度が落ち始めるかなと思って見ていると、数時間後には回復するので意外と頑張り屋さんかもしれない。


不明(AD)の生の値の中央2バイトが3061から4035に、右側2バイトが3190から4257に増えた。ベンダ固有(F1)の生の値が93137から122717に増えた。
SSDが壊れた (2014.4.24)

まだ余裕がありそうだなと思っていたら、静かに壊れていた。記録は4503回の合計131.1TBだ。テストを始めた頃は、2200〜2900回で壊れるかなと予想していたので、この結果は意外だった。


リードエラーレート(01、1番上)に変化がないが、そういえばCSSDが壊れたときも、現在値が100のままだった。ウェアレベリング回数は不明(AD)で、総書き込み量はベンダ固有(F1)でわかるので、あまり問題にはならないだろう。

不明(AD)の生の値の中央2バイトが4035から4417に、右側2バイトが4257から4568に増えた。ベンダ固有(F1)の生の値が122717から134387に増えた。


いつものように比較してみたが悪くない。840はTLC、335は書き込み速度を重視、CSSDはリードオンリーと、それぞれ特徴があるので単純な比較はできないが、少なくとも寿命的には負けていない。

値段が安くても寿命の心配は要らないようだ。
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