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SSD耐久テスト
第10回 プロセスルールの微細化は寿命に影響するのか (2012.12.29)
TLCという不安材料を搭載しながら、意外にも健闘している840だが、こうなってくると比較対象となるMLCが、どれぐらい書き込めるのか気になってきた。X25-Vの頃と比較すると、最近のSSDはプロセスルールが大きく異なるため、同じMLCであっても、書き込み回数に大きな差が出てしまうようだ。それではプロセスルールが微細化すると、どれぐらい寿命に影響するのだろうか。


840と世代が近いMLCということで、まずは32GBで早めに終わってくれそうな、Crucial v4 SSDだ(25nm)。

テスト結果
1TBに到達 (2013.1.10)

現在1082回、合計31.5TB書き込めた。


不明(E7、下から6番目)は残り寿命だろうか、生の値が100から9に減っている。1200回あたりで0になるようだが、840の1000回を考えると少々不安だ。
2TBに到達 (2013.1.23)

現在2054回、合計59.8TB書き込めた。


不明(E7)は1200回を超えたあたりで、生の値が9から0に減った。
3TBに到達 (2013.2.10)

現在3099回、合計90.2TB書き込めた。


もう少しで840に追いつきそうだ。
4TBに到達 (2013.2.28)

現在4110回、合計119.7TB書き込めた。


とりあえず目標の840は余裕で超えることが出来た。
5TBに到達 (2013.3.20)

現在5130回、合計149.3TB書き込めた。


335が酷い終わり方をしたので、急に寂しくなってしまった。
6TBに到達 (2013.4.5)

現在6171回、合計179.7TB書き込めた。


不明(B1、上から6番目)の生の値が、少しずつ増えて7になった。
7TBに到達 (2013.4.21)

現在7186回、合計209.2TB書き込めた。


どうやら840の比較対象としては間違っていたようだ。目標の2倍以上を書き込んでも壊れる気配がない。
8TBに到達 (2013.5.8)

現在8233回、合計239.7TB書き込めた。


ベンダ固有(E8、下から5番目)の生の値が、0から10に増えた。これは予備領域を消耗すると増えていくのだろうか。
9TBに到達 (2013.5.24)

現在9227回、合計268.6TB書き込めた。


ベンダ固有(E8)の生の値が10から68に増えたが、同様に不明(AA、中央少し下)も変化している。現在値が100から67に減っているので、こちらが利用可能な予備領域だろうか。
SSDが壊れた (2013.6.5)

840の比較対象として始めたわけだが、意外にも健闘してくれて、記録は9904回の合計288.4TBだ。


更新すると応答なしが長時間続くが、問題なくS.M.A.R.T.は取り出せるようだ。不明(AA)の現在値が67から9に減って、ベンダ固有(E8)の生の値が68から164に増えた。


ドライブとしては普通に32GBで認識しているので、もしかして中を見られるのかと思ったが、フォーマットを要求されてしまった。


Puppy Linuxならファイルを読み込めるかと思い、起動してみたがマウントできなかった。こちらもドライブとしては正常に認識している。


価格が安いので期待してなかったが、それなりに高い耐久力を持っているようだ。840と比較してみると、120GBの840が3年4ヶ月なのに対し、128GBのv4が10年9ヶ月なので、約3倍の寿命ということがわかった。

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25nmでも寿命は気にしなくて良いみたいだ。
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