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SSD耐久テスト
第8回 データ保持期間はどれぐらいなのか (2012.12.3)
今まではSSDの書き込み回数を調べてきたが、もう1つ気になることがある。それはデータ保持期間だ。SSDは不揮発性メモリに保存するため、電源が入っていない状態が長く続くと、データが失われたり書き換わったりしてしまう。このため長期間の保管には適してないと言われるが、実際どの程度までなら安全なのだろうか。


ただ保管しておくだけな簡単なテストなので、同じSSDを複数購入して試してみることにした。使用するのはCrucial v4 SSDだ(25nm)。


SSD全体にデータを書き込んで、その情報を他のSSDに保存しておく。あとで確認したときに、1バイトでも変化があればエラーが表示される仕組みだ。


それぞれCrystalDiskInfoも保存してある。Cドライブが異常になっているが、SanDiskの愛嬌ということで。

とりあえず3ヶ月間保管してみる。
E7=0 (2013.2.1)

ある程度使用したSSDのデータ保持期間も気になるので、E7=0を目安にして調べてみる。1447回書き込んでE7=0になった。


不明(E7、下から6番目)の生の値が0になっている。


こちらも3ヶ月間保管してみる。
新品が3ヶ月経過 (2013.3.4)

新品なので3ヶ月ぐらい当然のことだが、問題なくデータ保持できていた。次は半年のを確認する予定。
E7=0が3ヶ月経過 (2013.5.2)

こちらも問題なく3ヶ月が経過した。同様に次は半年のを確認する予定。
新品が半年経過 (2013.6.4)

半年が経過したが、問題なくデータ保持できていた。次は1年のを確認する予定。
E7=0は半年保持できず (2013.11.3)

エクスプローラーで見たときは正常だったので、これも大丈夫そうだなと思って確認してみたら、読み込みで多数のエラーが発生してしまい、4.2GBのデータが失われてしまった。v4はC300より微細化しているので、もしかして半年は無理かなと思っていたが、データ保持期間にも影響があるようだ。


リードエラーレート(01、1番上)の生の値が2045になっている。まだファイルを削除したり書き込んだりできるので、SSDが壊れたわけではなくて、長期間のデータ保持ができなかったということだろう。次は4ヶ月のを確認する予定。
E7=0は4ヶ月保持できず (2014.3.4)

前回と同様に、エクスプローラーではファイルに異常が見られず、データを確認すると多数のエラーが発生する。今回は4ヶ月なので読み込み失敗が978回と、半年のときの3182回よりは減っているが、壊れていることには変わりない。


3ヶ月は正常、4〜6ヶ月で異常が見られたので、E7=0になるまで書き込んだv4は、3ヶ月のデータ保持期間ということで記録しておく。
新品が1年経過 (2014.3.5)

E7=0が4ヶ月保持できなかったので、もしかして新品も長期間は難しいかと思ったが、1年はデータ保持できたようだ。次は2年のを確認する予定。
新品1年に中古3ヶ月で終了 (2014.5.19)

新品は既に1年の記録が残っているが、こちらは11ヶ月保持できていた。

BotchyWorldを更新終了するので、v4のデータ保持期間は新品が1年、E7=0が3ヶ月として記録しておく。
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